FIP

エフ・アイ・ピー

猫伝染性腹膜炎FIPと向き合う対応

猫伝染性腹膜炎、FIPは、ご家族にとって非常に大きな不安を伴う病気です。しかし近年では、治療の選択肢も少しずつですが検討できるようになってきました。ご家族だけで抱え込まず、まずは正確な情報を得て、その子にとってどのような方法が良いのかを冷静に考えることが大切です。ご家族の心に寄り添い、対話を重ねることで、納得していただける道筋を探すお手伝いをいたします。

  • 猫伝染性腹膜炎という病気とは何か

    猫伝染性腹膜炎、通称FIPは、多くの猫が持つ猫コロナウイルスが、体内で強い病原性を持つウイルスに変異することで発症する病気です。これまでは明確な治療法が限られていると言われてきました。発熱や元気の消失、お腹やお胸に水が溜まるといった症状が代表的ですが、その現れ方は多岐にわたります。気になる様子が見られた際には、まず診察で状態を確認することが重要です。

  • 抗ウイルス薬を用いたFIPの治療法

    FIPの治療は手術ではなく、抗ウイルス薬の使用が中心となっています。ウイルスの増殖を抑えることを目的としたGS-441524等のお薬を、基本的には84日間、毎日継続して投与します。途中で症状の改善が見られても、再発を防ぐためには最後まで投薬を続けることが非常に重要です。注射によるレムデシビルというお薬を治療の初期に用い、その後飲み薬に切り替える方法もあります。